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【「正論大賞」記念講演会詳報】西岡力教授「朝鮮半島は南北で体制の危機を迎えている」「従北派が浸透する韓国…」

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【「正論大賞」記念講演会詳報】
西岡力教授「朝鮮半島は南北で体制の危機を迎えている」「従北派が浸透する韓国…」

第30回正論大賞受賞記念大阪講演会で講演する西岡力氏=3月19日午後、大阪市北区のリーガロイヤルホテル(恵守乾撮影)

 張氏処刑は中国との関係悪化を招いた。張氏は中国に対して「改革開放でいきたい」と秘密の手紙を出していた。それを中国共産党の幹部が金第1書記に通報し、張氏は裏切り者として処刑された。中国の習近平国家主席は言うことを聞く張氏の処刑に怒った。韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領とは面会したのに、金第1書記とは会わず、北京に来ることすら許していない。

 北朝鮮による拉致被害者については、さまざまなルートから確実な生存情報を得ている。北朝鮮がかつて「死亡」とした被害者らについても誰1人として客観的な証拠がない。つまり拉致被害者らは生きている。日本政府にはもっと具体的な情報があるという感触を私は持っている。

 そんななか、北朝鮮による拉致被害者らの安否を再調査する特別調査委員会の設置が決まった。安倍政権も拉致被害者を帰国させるチャンスとみた。狙いは金正日総書記が「死亡」とした決済を覆すことだ。代も息子の金第1書記に変わった。首相は拉致被害者の生存情報を持っているからこそ「被害者家族が子供を抱きしめるまで私の使命は終わらない」と強調。さらに、金第1書記に対し「北朝鮮が誠実な対応をしない限り、政権の存立ができなくなるような圧力をかけなければならない」と国会で答弁し、圧力をかけた。

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