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【「正論大賞」記念講演会詳報】西岡力教授「朝鮮半島は南北で体制の危機を迎えている」「従北派が浸透する韓国…」

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【「正論大賞」記念講演会詳報】
西岡力教授「朝鮮半島は南北で体制の危機を迎えている」「従北派が浸透する韓国…」

第30回正論大賞受賞記念大阪講演会で講演する西岡力氏=3月19日午後、大阪市北区のリーガロイヤルホテル(恵守乾撮影)

 1970年代、北朝鮮は日本から数百億円分のブランドを買ったが未払いだった。欧州にも同様の負債が残っている。そんな国とは信用取引ができないのでベンツを買っても現金払いでしか買えない。

 国家財政は赤字なのに現金はある。実はここが北朝鮮の一番の弱点だ。社会主義国は計画経済で、政府がすべての経済を管理している。だが、金正日(キム・ジョンイル)総書記は70年代以降、国家予算とは別に海外に数十億ドルといわれる秘密資金を持つようにした。主な財源が在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)からの送金だ。

 この弱点を安倍政権がついている。北朝鮮への制裁強化に加えて朝鮮総連に対して厳格な法執行を行い、裏金を送金できないようにした。米国も核開発をやめさせるために北朝鮮との取引があったマカオの銀行などに圧力をかけた。これで北朝鮮は外貨不足に陥り、日本や米国に対話を求める動きを見せた。北朝鮮は外貨不足になると対外的に動き出すのだ。

 2013年12月に北朝鮮NO2といわれた張成沢(チャン・ソンテク)氏が処刑されたのも外貨不足が最大の要因だ。張氏が外貨獲得事業を朝鮮労働党に移したことから、利権を奪われた軍や国家保衛部という秘密警察が反発した。

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