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【出逢えてよかった(3)】「駅長見習い」の猫・ラブに癒やされた会津鉄道「芦ノ牧温泉駅」

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【出逢えてよかった(3)】
「駅長見習い」の猫・ラブに癒やされた会津鉄道「芦ノ牧温泉駅」

会津鉄道の芦ノ牧温泉駅で駅員見習い中の子猫「らぶ」=福島県会津若松市

 少しずつ暖かな日が増えてきて、そろそろ春がくるんだなとほっとしている。でも待ち望んでいた春なのに、冬が去ってしまうのかと思うと、少し寂しい感じもして-。

 この冬といえば、私は「雪の中を疾走する猫」をこの目で見る貴重な体験をした。福島県会津若松市にある会津鉄道「芦ノ牧温泉駅」でのこと。猫の名は「ラブ」といい、駅舎で「駅長見習い」として働く、まだ生後11カ月のメス猫(アメリカンカール)である。

 そもそもこの駅には、平成11年から「バス」という名の猫が駅長として就任している。こちらは近所の子供たちが迷子になっているところを保護し、そのまま駅で飼うことになったメス猫らしい。そこに会津鉄道の社長さんが「名誉駅長」に任命したことで、駅売りのポストカードのモデルを務めるなど、駅の顔として人気者となった。

 ラブは2代目の駅長候補として昨年7月にやってきたそうだ。2代目にふさわしい子猫を探していたところ、見事選ばれたのである。生まれは地元の会津若松。現在は高齢になってきたバスの、引き継ぎ業務をしているといったところだろうか。

 ところが新入りのラブはまだその仕事をこなしきれず、時々は駅員さんを困らせている様子。私が訪ねた日も、鳥を狙って線路に出て行こうとし、それを駅員さんが止めに入るといったやりとりを目撃した。

 「こらラブ待ちなさい、待ちなさいってば!」

 女性の駅員さんがラブに向かって叫ぶ声が、しんと静まり返った雪景色の中で響く。

 「こら、ラブ! 17分の電車くるよ!」

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