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【関西の議論】「10年間ありがとう」母子が号泣する「2分の1成人式」…七五三に続く市場にと業界は期待

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【関西の議論】
「10年間ありがとう」母子が号泣する「2分の1成人式」…七五三に続く市場にと業界は期待

10歳の記念に写真撮影に臨んだ小松舞翔さん。「大人っぽい衣装を選びました」=大阪府大阪狭山市のスタジオアリス狭山くみの木店

 成人式の半分の年齢の10歳を祝う「2分の1成人式」が広がっている。学校で、先生や保護者が見守る中、子供たちが感謝の気持ちを手紙にしたり将来の夢を作文に書いて発表したり。最近では、七五三に続く行事と位置づけ、新商品を打ち出す企業もあり、新たな動きも起きている。(横山由紀子)

親も子も泣く

 「10歳の節目に、感謝の気持ちと将来の夢を伝えたいです」

 2月25日、大阪府茨木市の市立春日小学校。4年生の教室で2分の1成人式が開かれた。保護者を前に、児童が誕生から現在までを振り返りつつ、将来の夢を描いた作文を発表。「10年間ありがとう」といった言葉に、涙をぬぐう母親の姿も見られた。最後には保護者からの手紙が手渡され、子供たちは照れながら封を開けていた。

 「生まれてきてくれてありがとう」。そんな手紙をもらった河田胡春(こはる)さん(10)は号泣。「いつも見守ってくれていると思うとうれしかった。5年生になっても勉強や運動をがんばりたい」と話した。

 式の後に開かれた保護者会では「子供の成長がよく分かった」「20歳の成人式は親が参加できないけれど、こうして親子一緒に祝えて感動した」といった感想が聞かれた。

 同小の松元利男校長は、「自立に向けた大切な時期に自分を見つめ直すことは有益であり、保護者にとっても、親離れしていく子供との接し方を考える機会となる」と話す。

 2分の1成人式は、平成12(2000)年ごろから学校現場で広がり始めた。学習指導要領には定められていないが、感謝の気持ちや自尊感情を持つことなどを目指し、学年の総括となる3学期に総合的な学習の時間などを使って取り組む学校が多いという。熱心な自治体も多く、大阪府教委は、教員向けの指導資料集を、政令指定都市を除く41市町村の学校に配布。現在、約3分の2の学校で実施しているという。

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