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【江戸っ子記者のなにわ放浪記】オウム「国家転覆」に、自衛隊は“幻の秘密作戦”で備えていた 地下鉄サリン20年

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【江戸っ子記者のなにわ放浪記】
オウム「国家転覆」に、自衛隊は“幻の秘密作戦”で備えていた 地下鉄サリン20年

営団地下鉄(現・東京メトロ)日比谷線神谷町駅のホームで救助を待つ地下鉄サリン事件の負傷者ら=平成7年3月20日朝、東京都港区虎ノ門(画像を一部加工、芹沢伸生撮影) 営団地下鉄(現・東京メトロ)日比谷線神谷町駅のホームで救助を待つ地下鉄サリン事件の負傷者ら=平成7年3月20日朝、東京都港区虎ノ門(画像を一部加工、芹沢伸生撮影)

 「自衛隊の良識として、法を逸脱せず、シビリアン・コントロールの範囲内で健気にも次の最悪のシナリオに備え、政府が新たな決断(自衛隊の防衛出動ないし治安出動)があれば、ただちに対応できるようにギリギリの工夫をしたのではなかったろうか」

 福山氏の慧眼は現在の安全保障法制の議論にも示唆に富むのではないだろうか。まさに「現場は会議室ではない」のだ。東京・永田町での議論がいかに現場に出る指揮官や自衛官たちの間では「現実乖離(かいり)」したものとして受け止められていることか。教訓はいまだ活かされていない。

 事件後20年が経過して福山氏は次のように語った。

 「戦後、日本人が失ってしまった宗教観、精神性についても事件は多くのことを物語っていたと考えます。カルト教団に知的な人々ですら心服してしまったた。それはなぜなのか。本来の『宗教』を日本人が見失ってしまったからかもしれません」

 そして、福山氏は多くの面で戦後骨抜きのようにされてしまった日本の現状をを憂いつつも、その「復元力」に希望をつないでいる。

近藤豊和(こんどう・とよかず) 近藤豊和(こんどう・とよかず) 東京生まれ、東京育ち。東京五輪開催年の1964年生まれ。大阪本社赴任は初めて。社会部で警視庁や東京地検特捜部などを担当した後に、米国留学を契機に国際ニュース畑にも。ワシントン特派員時代は国防総省、FBI、CIAなどを取材。(株)産経デジタルの立ち上げに参画し、編成本部長などを歴任。3年間のデジタルの世界で“金儲け”も学ぶ。紙の世界に戻り、社会部長、編集長などを一応務めあげ、産経新聞発祥の地である“なにわ”に赴任。編集局局次長兼論説委員とともに、「5代目大阪特派員」も襲名した。ラグビー観戦が好きで、体型もプロップ、フッカータイプ。ゴルフは下手だけど好き。「大河ドラマ」少年で日本史、特に中世、近世、幕末あたりに関心大。カバーエリアは、大阪を中心に関西、西日本すべてということになっている。

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