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【衝撃事件の核心】中韓の猛威に同情も…「鳴門ワカメ」集団申告漏れ 津波で壊滅の首位・三陸には「後ろめたかった」

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【衝撃事件の核心】
中韓の猛威に同情も…「鳴門ワカメ」集団申告漏れ 津波で壊滅の首位・三陸には「後ろめたかった」

兵庫県・淡路島の特産品「鳴門ワカメ」

 例年より利益が増えたはずなのに申告額が変わらなかったため、大阪国税局の洲本税務署が25年から、島内の業者への集中調査を実施。その結果、申告漏れは総額約3億円に達した。一部業者は悪質な仮装・隠蔽(いんぺい)を伴う所得隠しも指摘され、重加算税を含めた追徴税額は計約7千万円にのぼるとみられる。

 ある国税関係者は今回の集中調査について「1件ごとの額は小さいが、調査規模は広く、業界への指導・啓発の意味合いも強い」と語る。調査にかけた時間は1年以上で、国税当局が価格高騰で浮かれる業者の手綱を締めた格好だ。

高騰2・5倍…三陸は原発事故余波で苦悩

 「確かに東日本大震災の影響で、一時は価格が上がったがなあ…」

 昨年秋、島南部の南あわじ市で、来春の収穫に向けて種付け作業にいそしんでいたワカメ養殖・加工業の男性は、国税局から約1500万円の申告漏れを指摘されたことを認めた。

 男性のもとを税務署の職員が訪れたのは、25年の夏ごろ。親族に対する架空給与の計上や売り上げの計上ミスをしていたとして約600万円を追徴課税され、すでに納付を済ませたという。

 「震災の影響で売り上げは増えたが、人件費や設備投資など経費もかかる。これまでと同じように申告していたのに…」。男性は追徴課税に肩を落とした。

 農林水産省によると、全国の養殖ワカメの収穫量は、22年は5万2千トンだったが、23年は1万8千トンにまで激減した。全国で約8割のシェアを占めていた宮城、岩手両県沿岸の三陸ワカメの漁場が震災の津波で壊滅したことが大きく響いた。これに伴い、ワカメ市場に激変が訪れた。

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