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【経済裏読み】「なんだか三洋と似てきた?」“誤算”シャープ、主力行に資本支援要請で迎える重大局面

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【経済裏読み】
「なんだか三洋と似てきた?」“誤算”シャープ、主力行に資本支援要請で迎える重大局面

業績予想の下方修正を発表したシャープの高橋興三社長=2月3日、東京都港区(栗橋隆悦撮影)

 シャープの26年末の有利子負債は約1兆円。一時は6%まで劣化した自己資本比率は25年秋の公募増資で1400億円を調達したことで10%に回復したが、製造業で健全とされる20%の水準にはほど遠い。

 このため主力取引2行からの融資約6千億円のうち1500億円規模を議決権のない優先株などに振り替えてもらう「デット・エクイティブ・スワップ(DES)」の要請に向け交渉を始めた。ただ、「株価が下がれば本来なら返ってくる金額が目減りする。借金は利子をつけて返済するものと考えれば、とんでもないと言われる」(関係者)という。

 DES(債務の株式化)は、リコール隠し問題で経営危機に陥った三菱自動車工業や、海外事業の不振などで経営が悪化した双日ホールディングス(HD)で活用された。財務の改善につながるが、債務超過を回避するための窮余の策だ。シャープがそこまで追い込まれているといえる。

金融の監督下の悲哀

 株価下落のリスクがあるため銀行側はこれまで以上に経営への関与を強めるのは確実だ。

 DESではないが、銀行などの出資を受けた結果、経営の主導権を握られ、経営の自由度を失ったのが三洋電機だ。家電に加え、金融や携帯電話など多角化戦略を加速したが、ITバブルの崩壊などで業績が急激に悪化。18年に主力取引行の三井住友銀行や米ゴールドマン・サックス(GS)など金融3社を引受先として計3千億円の優先株を発行し資本を増強した。

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