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【陸上】地元で世界記録樹立の鈴木「五輪金メダルが一番の目標」

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【陸上】
地元で世界記録樹立の鈴木「五輪金メダルが一番の目標」

陸上の全日本競歩能美大会男子20キロで、1時間16分36秒の世界記録でゴールする鈴木雄介=15日、石川県能美市(北國新聞社提供)

 実家から車で約15分という慣れ親しんだコースで、世界記録ホルダーの称号を手にした。陸上界では女子マラソンの高橋尚子が2001年のベルリンマラソンで達成して以来の偉業。「自分でもびっくり。世界記録までいけるとは思ってもいなかった」と喜びをかみしめた。

 小学3年のときに地元のクラブに入ったのが陸上を始めたきっかけ。当初は普通のランナーとして長距離が専門だった。ただ、中学に入ると、1年生はなかなか大会に出られない。試しに競歩の大会に出たところ、「意外と速いタイムが出た」。その後も中学記録を連発し、地元で注目を集めた。

 それでも、「まだ競歩の選手になる気持ちはなかった」と振り返る。高校も公立の進学校に進んだが、日本陸連の研修会に参加する機会に恵まれ、海外のコーチから腰の動かし方など専門的な指導を初めて受けた。これをきっかけに、さらに記録が伸び、高校3年時に全国総体で優勝。ようやく「世界」を意識するようになった。

 競歩は腰をくねらせながら歩く独特のスタイルが特徴。「しんどくなってくると、思わず走り出したくなる」と漏らすこともある。ただ、「1キロ4分を切ると、景色が早く流れるようになって前にグイグイ進んでいる感覚が出てくる」。今回のタイムは1キロ3分50秒前後。ランニングとは一味違った爽快感が競技にのめりこむ一番の理由という。

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