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【わが社のオキテ】「家族のために休め」創業140年の老舗は日本一働きやすい職場目指す 天彦産業

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【わが社のオキテ】
「家族のために休め」創業140年の老舗は日本一働きやすい職場目指す 天彦産業

天彦産業が年1回、社員らの家族を会社に呼び、イベントとともに会社見学をしてもらう「天晴カーニバル」(同社提供)

 例えば、夏休みには「天晴カーニバル」と名付けたイベントを開催し、社員らの家族を呼び、社内見学などを開く。また、金剛山を夏と冬の年2回実施し、バーベキューや鍋を囲む。

 こうした取り組みは従業員だけでなく、その家族、取引先を含め、結束や一体感を高める風土を醸成するのに欠かせないと考えるためだ。

 業績が計画を上回れば会社が全額負担で、従業員全員で研修旅行に出掛ける“ご褒美”もある。2月は同社の現地法人があるタイを訪れた。週3回は自由参加で朝7時半から、会社の近所約2キロのジョギング。午後3時には社員みんなで音楽に合わせてストレッチ体操に精を出す。

 また、ボーナスは1円単位まで現金を封筒に入れ、樋口社長が直接、従業員全員に手渡す。封筒には従業員やその家族宛てに社長直筆の手紙を同封し、感謝や叱咤(しった)激励のメッセージを添える。

 樋口社長は「仕事、業務そのものは面白くないもの」と受け止め、従業員への手紙などで「会社は君を必要としている」とアピールすることで、社員のやる気を引き出す効果を期待している。イベントなどは社員の長所、個性を見いだす判断材料になるという。

 「お互いさん」精神

 同社には、このユニークな社内制度に関心を寄せる行政や企業からの視察・見学が相次ぐ。

 同社の従業員40人のうち女性が10人。育児休暇制度から職場復帰した女性も多いことから、経済産業省が平成25年3月、同社を「ダイバーシティ経営企業100選」に選出した。翌26年4月に安倍晋三首相が同社を視察し、女性が積極的に企業で活躍している同社の取り組みに「まさに安倍政権が目指す成長戦略を実行している」と喜んだ。

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