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【わが社のオキテ】「家族のために休め」創業140年の老舗は日本一働きやすい職場目指す 天彦産業

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【わが社のオキテ】
「家族のために休め」創業140年の老舗は日本一働きやすい職場目指す 天彦産業

天彦産業が年1回、社員らの家族を会社に呼び、イベントとともに会社見学をしてもらう「天晴カーニバル」(同社提供)

 「積極的に休め」「従業員とその家族が一番大事」-。今年で創業140周年を迎え、特殊鋼などの素材を販売する老舗中小企業、天彦(てんひこ)産業(大阪市住之江区)のユニークな経営手法が注目を集めている。平成25年に経済産業省の「ダイバーシティ経営企業100選」に選ばれ、翌26年4月に安倍晋三首相が視察に訪れたほどだ。樋口友夫社長は「日本一働きやすい職場にしたい」と話している。(西川博明)

 人生に「休み」必要

 天彦産業は、従業員が休暇を積極的に取得するよう奨励している。そのための社内ルールも10年ほど前から順次導入してきた。例えば従業員の子供が入学式や運動会、参観日といった学校行事がある場合、勤務がある平日であっても、原則休みを取るように義務づけた。

 これは樋口社長が自身の経験で「父親が1回だけ授業参観に来てくれたことを鮮明に覚えている」と語るように従業員に家族とのコミュニケーションを大事にしてほしいと願うためだ。この制度で休みを取った社員の翌日の仕事ぶりをみると「気分良く出勤し、こちらも『休ませてよかったな』という気持ちになる」(樋口社長)という。

 年に1回、7日間まとめて休んでもらう「メモリアル(記念日)休暇」という制度もある。結婚記念日など休みたい理由や日程を申し込んでもらい、会社の業務に支障が出ない範囲でスケジュール調整し、休ませる。独身の従業員も「『メモリアルがないので、それを考える記念日で』という申告があった」(樋口社長)という理由で休暇の取得は可能だ。4月からは休暇期間を現在の7日間から10日間へ延ばす。

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