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【戦後70年】悲劇の戦艦「陸奥」立体画像でよみがえる 「武蔵」とともに話題呼ぶ

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【戦後70年】
悲劇の戦艦「陸奥」立体画像でよみがえる 「武蔵」とともに話題呼ぶ

爆発し沈没した戦艦「陸奥」

 昭和18年、瀬戸内海で原因不明の爆発を起こし沈没した戦艦「陸奥」の船影をとらえた立体画像が、山口県周防大島町の「陸奥記念館」で展示されている。戦後70年の今年、米の資産家がフィリピン沖の戦艦「武蔵」とみられる水中映像を公開し、話題を集めるが、「悲劇の戦艦」と呼ばれた陸奥の船影は、第6管区海上保安本部が撮影した。同本部の担当者は「陸奥の沈没状況を公開することで戦争の悲劇を語り継ぐきっかけになってほしい」と語った。(将口泰浩)

 陸奥は連合艦隊の旗艦として活躍したが、昭和18年6月8日、広島湾に近い周防大島町伊保田沖の柱島水道に停泊中、大爆発を起こし沈没した。総員1471人、うち死者1121人、生存者わずか350人だった。

 原因は現在も分かっていないが、3番砲塔付近から煙が上がり爆発、一瞬で船体が真っ二つに折れ、死者のほとんどが溺死ではなく爆死だったほどの大惨事だった。小説「陸奥爆沈」で、作家の吉村昭は乗組員の放火の可能性を指摘している。

 最初の引き揚げ作業は終戦から間もない22年に始まったが、速い潮流に阻まれ、断念した。その後、遺族や生存者の要望もあって45年6月に作業が再開され、53年までに、海底から遺骨や遺品、船体の4分の3が引き揚げられた。

 今回、公開されている画像は、現場周辺の海図作製を目的に、海保の測量船「くるしま」が平成19年、音波を使って海底地形や水深を調べる「マルチビーム測深機」で調査した。水深42メートルの海底に横たわる船影のデータを3次元画像に加工し、長さ約120メートル、幅約30メートルの船体がくっきり浮かび上がる。艦橋や艦底部も確認できる。

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