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【ビジネスの裏側】日本の流通変えたアウトレットモール「第1号」は大阪鶴見…三井、三菱2強が牽引した20年

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【ビジネスの裏側】
日本の流通変えたアウトレットモール「第1号」は大阪鶴見…三井、三菱2強が牽引した20年

開業20周年の現在も大勢が訪れる「三井アウトレットパーク大阪鶴見」=大阪市鶴見区

 日本に本格的なアウトレットモールが登場して20年。有名ブランドによる在庫処分の受け皿として誕生した米国発の小売業態はデフレ不況下の日本で支持され、拡大してきた。今や百貨店や大型ショッピングモールをしのぐ所も少なくないが、業界では三井系と三菱系の2強を中心に競争が激化。ショッピングだけにとどまらないレジャー施設として、多彩なテナント展開と集客策でしのぎを削っている。(ライター 橋長初代、写真も)

 日本初は大阪・鶴見

 大阪市営地下鉄門真南駅から徒歩5分。月下美人をモチーフにした花びら形の建物が、日本初の本格的なアウトレットモール「三井アウトレットパーク大阪鶴見」(大阪市鶴見区)だ。

 平成7年3月開業。阪神大震災の直後で広告宣伝を控えたにもかかわらず、16日間で32万人が来場した。併設したスヌーピーのテーマパークが人気を集め、体験型施設の先駆けとなった。

 ただ、当時は既存の小売業界からの反発が強かったという。米国のアウトレットはメーカーが工場の隣で在庫品を安く販売したのが始まり。有名ブランドが1年中、値引き販売するのは日本で前例がなく、成功しないといわれたが、バブル経済崩壊後のデフレ不況でお得感のあるアウトレット商品が消費者の支持を獲得。当初は疑問視していたメーカーも集客力の高さに注目するようになる。

 運営する三井不動産は首都圏のほか、関西でもマリンピア神戸(神戸市)、ジャズドリーム長島(三重県桑名市)、滋賀竜王(滋賀県竜王町)と立て続けに開業し、「ザラ」「アメリカンイーグルアウトフィッターズ」など日本初出店ブランドを多数誘致した。

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