産経WEST

【関西の議論】「近江を制するものは天下を制す」信長、秀吉ゆかりの“城の国”…埋もれた山城を発掘“地方創生”に

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【関西の議論】
「近江を制するものは天下を制す」信長、秀吉ゆかりの“城の国”…埋もれた山城を発掘“地方創生”に

 同会は昨年4月、メンバーの1人が所有するこの山林で、高い土塁と深い堀に囲まれた「単核方形」の城館跡を発見した。

 甲賀市内には、こうした城館が約200あるとされるが、行政機関などによる調査でほとんどが発掘しつくされ、「もう新たな城館はない」といわれていた。そんな中での“大発見”。メンバーらは専門家のアドバイスを受けながら調査を続け、遊歩道や柵を設けて観光スポットにしようと整備を進めている。

 甲賀の城館は、甲賀忍者との関わりも指摘されるだけに観光資源としては有望だ。同会の福野憲二事務局長(59)は「地域の宝として全国発信したい」と力を込める。

櫓を“再現”

 県東部の米原市番場にあり、中山道を見下ろす霊仙山に築かれた鎌刃(かまは)城にスポットを当てたのも住民グループだった。

 城は中山道と北国街道が交わる交通の要衝にあったことから、戦国時代にはその領有をめぐり、この地で勢力を誇る浅井氏と六角氏の争いがたびたび起きた。しかし遺構についてはよく知られていなかったが、歴史遺産を地域振興に役立てようと活動する住民グループ「番場の歴史を知り明日を考える会」が平成4年に存在を確認。その後、正式な発掘調査を経て国史跡に指定された。

 専門家によると、「天守閣の原形」で「日本初の地下構造を持った建物」とされる重層の櫓(やぐら)が建っていたとされる。

 グループは、城跡周辺の整備を続けるかたわら、昨年4月から、これまでの発掘調査の結果や専門家の意見を参考にして、この重層櫓を木組みで再現することに挑戦。さらに、縦10メートル横15メートルの布地に櫓の想像図を描き、完成した木組みの櫓と合わせて鎌刃城櫓の“再興オブジェ”として、同年11月のイベントで披露した。

このニュースの写真

  • 「近江を制するものは天下を制す」信長、秀吉ゆかりの“城の国”…埋もれた山城を発掘“地方創生”に
  • 「近江を制するものは天下を制す」信長、秀吉ゆかりの“城の国”…埋もれた山城を発掘“地方創生”に
  • 「近江を制するものは天下を制す」信長、秀吉ゆかりの“城の国”…埋もれた山城を発掘“地方創生”に
  • 「近江を制するものは天下を制す」信長、秀吉ゆかりの“城の国”…埋もれた山城を発掘“地方創生”に
  • 「近江を制するものは天下を制す」信長、秀吉ゆかりの“城の国”…埋もれた山城を発掘“地方創生”に

「産経WEST」のランキング