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【戦後70年】
台湾で零戦パイロットの廟「飛虎将軍」に御輿奉納
元日本兵を祭神とする廟「鎮安堂 飛虎将軍」で、ご神体にたばこのお供えをする住民たち。日本からの御輿奉納に、さらなる日台交流への期待が高まる=3月2日、台湾・台南市(谷田智恒撮影)
台湾南部の台南市に、旧日本海軍の零戦パイロットを祭神とする廟「鎮安堂 飛(ひ)虎(こ)将軍」がある。地元の守り神とされる杉浦茂峰少尉は大戦中、空中戦で被弾しながらも、かろうじて集落への墜落を避け、20歳で壮絶な戦死を遂げた。この廟に10日、日本人有志が御(み)輿(こし)を奉納した。地元住民は「日台友好の新たな架け橋になってほしい」と語る。(南九州支局 谷田智恒)
「飛虎将軍はヘビースモーカー。気がついた参拝者が、たばこを供えるから、1日に15本は吸わされているかもね」
ホテル従業員の郭秋燕氏(54)は、ご神像に優しいまなざしを注ぎながら語った。郭氏は、ボランティアガイドとして、訪れる日本人に廟のいわれなどを説明している。
廟は台南市の中心部から北西5キロの郊外に鎮座する。台南市のさらに南には、熊本県・熊本市が交流協定を結ぶ高雄市がある。
廟では地元住民が毎朝「君が代」、毎夕には「海ゆかば」を流し、愛煙家だった杉浦少尉に、たばこを供える。
