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ハルカス 期待された「孝行息子」スタートダッシュに失敗、近鉄グループの浮沈も左右

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ハルカス 期待された「孝行息子」スタートダッシュに失敗、近鉄グループの浮沈も左右

 大阪の新名所「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)が早くも正念場に立たされた。全面開業から1年間での来館者数は目標に大幅に未達。近畿日本鉄道グループが総力をかけて売り込んだが、スタートダッシュに失敗した格好だ。鉄道事業に今後依存できない近鉄は、再編で流通事業などを強化する。だが、その象徴のハルカスでつまずけば、日本を代表する私鉄グループの先行きに暗雲が漂う。

(中村智隆、橋本亮)

 「鉄道屋」の発想

 ハルカスは展望台やホテルこそ好調だったが、中核施設の近鉄百貨店本店が伸び悩み、目標の4500万人を約2割も下回った。皮肉にも展望台にせっかく集めた利用客が近鉄百本店を素通りし、他の百貨店に奪われ続けた結果だった。

 「やはり“鉄道屋”のやることだ。何をするにも動きが鈍すぎる」。近鉄百の発行済み株式の6割強を握る親会社、近鉄の首脳はショックと怒りを隠さない。沿線開発など10年単位の中長期の事業になじんだ鉄道会社にとり、移り変わりの激しい消費者ニーズを追う流通業は勝手が違う。

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