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【衝撃事件の核心】盗まれた「企業秘密」~エディオン事件 遠隔操作ソフト仕込み、元部下に〝スパイ行為〟 裏切りの一部始終

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【衝撃事件の核心】
盗まれた「企業秘密」~エディオン事件 遠隔操作ソフト仕込み、元部下に〝スパイ行為〟 裏切りの一部始終

エディオン情報不正取得事件の構図

企業向け情報漏洩保険まで登場

 「これまで企業は社員との信頼関係を大前提にしていて、内部での情報管理について寛容だった」

 独立行政法人「情報処理推進機構」の小松文子・情報セキュリティ分析ラボラトリー長は、かつての日本の企業と社員の関係を示した上で、現在はこうした「性善説」がほころび始めているとみる。

 「企業側には、PCのアクセス記録を取るなどの監視態勢を敷くほか、社員が不満を募らせない職場環境をつくることも求められている」

 内部対策の必要性が高まるのに合わせ、じわじわと需要が増しているのが、大手保険会社などが提供する「情報漏洩保険」だ。

 例えば三井住友海上火災保険の「情報漏えいプロテクター」は、顧客情報などの個人情報と営業秘密といった法人情報の流出をまとめて対象とし、情報が外部に流出した際の損害賠償金や謝罪広告費を保障する。

 同社によると、個人情報保護法の成立を受けて16年から取り扱いを始め、現在の契約件数は約5千件。ベネッセ事件以降、特に注目されるようになり、多いときで1日100件程度の問い合わせがあるという。

 コンサルティング会社への相談も増えているといい、ある経営コンサルタントは「情報管理の方法に自信がない」「社員を教育しようにもノウハウがないのでセミナーをしてほしい」といった相談が急増していると明かす。

 エディオンをめぐる不正取得事件は、身内による情報流出のリスクと隣り合わせにある企業の姿を浮き彫りにしたといえそうだ。

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