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【銀幕裏の声】3D短編に秘められた「大魔神」復活の夢 森田富士郎撮影監督追悼(下)

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【銀幕裏の声】
3D短編に秘められた「大魔神」復活の夢 森田富士郎撮影監督追悼(下)

映画「RAMPO(黛バージョン」の屋外ロケ現場で、カメラの横に立つ森田さん。豊浦さん(左端)は撮影助手を務めた(豊浦さん提供)

 日本特撮映画の傑作「大魔神」から、「吉原炎上」などの本格時代劇、「木枯し紋次郎」など人気テレビドラマシリーズまで…。日本映画界を支え続けてきた重鎮、森田富士郎撮影監督が昨年6月、86歳で亡くなった。12月、森田さんの弟子のカメラマンや映画関係者が集まり、偲ぶ会が京都市内で開かれた。「ふだんは本当に優しかったが、カメラやフィルム、撮影技術の知識に長(た)け、現場では本当に厳しかった…」。口々に「優しかった」と言いながらも、森田さんから現場で怒られた経験のない弟子はいなかったようだ。(戸津井康之)

現場を見通すプロの眼

 「おい、ここ(このシーン)はスモーク(煙)、いらないぞ!」

 映画やテレビ、CMの撮影監督、照明技師として活躍する京都造形芸術大学准教授、倉田修次さんは、人気テレビシリーズ「新・木枯し紋次郎」の撮影現場で、初めて森田さんと一緒に仕事をしたときに怒られた、この言葉を今も思い出すという。

 「屋外ロケの撮影現場でレフ板を持って立たされたとき、私はくわえたばこをしていたんです。カメラからは離れた場所でしたし、森田さんがのぞくファインダーには、たばこの煙は写っていなかったと思うのですがね。でも、それだけ森田さんは撮影監督として、現場の端々にまで目を配っていたということです。私は、とても反省しました」

 その後、長年にわたり、数々の映画やテレビの撮影現場で森田さんの助手を務め、近年は国内外の映画祭で話題を集めた映画「カミハテ商店」(平成24年)の照明技師を務めたベテラン、倉田さんは苦笑した。

カメラマンは最初の観客

 「映画カメラマンは、常に最初の観客なんだという自覚を思って撮影しなければならない、と現場で徹底して教え込まれました」

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