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【我ら東京五輪世代】桐生の背中追う高校2冠王、陸上男子短距離・大嶋健太(17)

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【我ら東京五輪世代】
桐生の背中追う高校2冠王、陸上男子短距離・大嶋健太(17)

昨年10月の長崎国体・少年男子A100メートル決勝で、10秒44で優勝した大嶋健太=長崎県立総合運動公園陸上競技場

 「目標は桐生(祥秀=東洋大)さん」。陸上界期待の若きスプリンターはそう言って、目を輝かせる。まだ高校2年ながら、昨年は男子100メートルで多くのタイトルを手にしてきた。

 まず、昨年夏の全国高校総体(インターハイ)。スタートで出遅れながら、終盤の加速で逆転して優勝。秋の長崎国体でも少年男子Aで優勝し、上級生を抑えて高校2冠に輝いた。14歳から18歳までを対象とした8月のユース五輪(中国・南京)でも、優勝したザンビアの選手と、わずか0秒01差の10秒57で銀メダルを獲得した。

 陸上に本格的に取り組み始めたのは中学からだが、2013年夏のインターハイでは、1年生ながら100メートルで4位に入る健闘をみせた。そのインターハイで、100メートル、200メートル、400メートルリレーの短距離3冠を達成したのが桐生(当時京都・洛南高)。トップレベルのスピードを肌で感じ、「スタートからの加速力が数倍上だった」と大きな衝撃を受けた。

 東京生まれの東京育ち。地元開催となる東京五輪に向け、「もちろん、出場を目指しています。高校生の間にしっかりと練習を積んでいきたい」と話す。

 東京高の同級生である女子のエドバー・イヨバも昨年のインターハイで100メートルを制し、史上初の男女アベック優勝を達成した。冬場は大村邦英監督の指導の下、千葉・館山での合宿で砂山を走り込むのが恒例。桐生が高校3年で記録を伸ばしたように、基礎体力ができあがってくれば、まだまだ飛躍できる可能性を秘めている。

 100メートルの自己ベストは昨年のインターハイの準決勝でマークした10秒37。スタートには課題があるが、終盤も減速しない走りは大きな魅力だ。

 現在の短距離界にも同高出身者は多く、「活躍している先輩が多いので、自信を持って練習できている」と話す17歳。高校時代に土台作りができれば、五輪への道もどんどん広がっていく。(丸山和郎)

 ■おおしま・けんた 1997年9月3日生まれ、東京都練馬区出身。小学生時代はバスケットボール部だったが、東京・中村中で陸上を始め、2013年に東京高に入学。100メートルが専門種目で、14年の全国高校総体や長崎国体(少年男子A)で優勝。ユース五輪(中国・南京)の同種目でも銀メダルを獲得した。173センチ、65キロ。

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