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【関西の議論】阪神・淡路大震災のメモリアル施設〝低迷〟…リピーター集まらず、「震度7体験」リニューアルも課題山積

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【関西の議論】
阪神・淡路大震災のメモリアル施設〝低迷〟…リピーター集まらず、「震度7体験」リニューアルも課題山積

阪神・淡路大震災で地表に姿を見せた野島断層を保存する「断層保存館」。発生から20年という節目を迎え、来館者増に向けた模索が続く=兵庫県淡路市

 阪神・淡路大震災から20年-。震災を経験していない神戸市民が4割に達するなど記憶の風化が問題視されるなか、地震で地表に姿を見せた震災遺構「野島断層」(国特別天然記念物)を保存する「北淡震災記念公園」(兵庫県淡路市)が低迷を続けている。開館した平成10年度は年間約282万人が訪れたが、26年度は昨年末の時点で約14万人。震源地の淡路島から“震災の記憶”を伝えようと施設の一部リニューアルを図ったり、各地の教育関係者などに誘致を働きかけたりしているしているが、根本的な解決策には至っていない状態だ。(藤崎真生)

震災遺構が集まる全国でも希少な施設

 6434人の犠牲者を出した震災では、震源地の淡路島内でも62人が犠牲になり、計8783棟(消防庁調べ)が全半壊という被害が出た。

 断層を抱え、39人が亡くなった旧北淡町(現・淡路市)の小久保正雄町長(当時)が「震災の記憶を後世に残そう」と発案し、兵庫県が中心となって総事業費約70億円をかけて平成10年4月に完成したのが「北淡町震災記念公園」だった。北淡町と県が出資する第三セクター「ほくだん」が運営会社となり、17年の合併で淡路市が発足したことから現在の名前になった。

 公園内には「野島断層保存館」(約3千平方メートル)があり、地震で地表に露出した断層の一部が約140メートルにわたって保存・展示されている。地面の段差は大きなところで約50センチ。毎年末になると、土が崩れないように表面に樹脂を塗り、ズレの部分が見えやすいように電動やすりで削るなどしている。

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