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【軍事ワールド】その名も「砂漠の芋虫」…「イスラム国」反撃にクルド人部隊が繰り出した“手作り戦車”

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その名も「砂漠の芋虫」…「イスラム国」反撃にクルド人部隊が繰り出した“手作り戦車”

 過激組織「イスラム国」とシリアやイラクで戦っているクルド人部隊が、他国からの武器供与が望めない中、ショベルカーなどを改造した手作りの戦車を使って地上戦を展開している。「砂漠の芋虫」と呼ばれる戦車はさながら100年前の第一次大戦時の戦車を彷彿(ほうふつ)させるが、米国や有志連合の空爆の効果が限定的とされる中、部隊は要衝を奪還するなど成果を挙げている。(岡田敏彦)

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 クルド人部隊が開発した戦車は、正式には「特殊装甲戦闘車両サンドクローラー(砂漠の芋虫)」という。ショベルカーなどの建設機械を元に、寄せ集めの鉄板や装甲板を張り付け改造した。形はユーモラスだが、7・62ミリ機関銃と20ミリ機関砲を備える立派な戦闘車両で、時速8~32キロで走るという。

 3両がくさび形陣形(パンツァーカイル)を組んで進む姿は迫力はあるものの、外観といい武装といい第一次大戦時の戦車を彷彿させる。なぜこんな戦車を苦労して作ることとなったのか。

 昨年6月、電撃的にイラク北部の都市モスルを占領するなど勢力を広げたイスラム国。この攻勢に対し米国は昨年8月、クルージングミサイルによる攻撃を含む本格的な空爆を開始。ステルス戦闘機F-22ラプターを初めて実戦に投入した。

 またフランスなど有志連合の各国空軍も空爆を開始した。仏空軍のラファール戦闘機はモスル近辺でレーザー誘導爆弾を使ってイスラム国の車両や弾薬などの軍需物資を破壊した。ところが、こうした最新鋭軍用機による空爆の効果について懐疑的な見方が出ている。

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