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【橋本奈実の芸能なで読み】“愛され男子”満島真之介 姉・ひかりと若松・蜷川の2巨匠を語る

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【橋本奈実の芸能なで読み】
“愛され男子”満島真之介 姉・ひかりと若松・蜷川の2巨匠を語る

インタビューに答える満島真之介=大阪市北区(松永渉平撮影)

 インタビューをしていると、人に愛される性格-、“愛されキャラ”だなと感じる人がいる。女優、満島ひかりさんの実弟で、俳優の満島真之介さんが、その1人だ。

 故・若松孝二監督作「11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち」で映画デビュー。舞台では蜷川幸雄さん演出の3作に出演。厳しさに定評のある巨匠2人に愛されてきた。

 「僕は人が大好きで、相手が誰であれ、1人の人間として接したい。だから違うと思えば、申し訳ないけど違うと言っちゃう。そんなところを面白いと思ってくれたのかも」と笑う。

 初めてカメラの前で演技をしたのが「若松組」。毎日、監督にかなり厳しく鍛えられた。「でもね、若松さんがトコトン怒るのは好きな人だけ。その愛情を感じられる自分に育ててくれた親と環境に感謝です」

 今もふとしたときに若松監督を思い出す。監督も人間として自分と対峙してくれたと感じる。「僕は映画も芝居も激動の昭和も分からないけど、一人の男として今、平成の時代を全速力で駆け抜けている。その思いを受け止めてくれた」

 若松監督が事故で他界し、「僕は若松さんが鍛えた最後の若者になってしまった」と思っていたとき、蜷川さんの舞台の出演依頼が届いたという。

 若松さんと蜷川さんはほぼ同世代で親しく、酒場でよく討論していたと聞いた。「作品へ向かうパワーはともに“怒り”。それを映画、舞台にぶつけてきた方々に、こんなにも短い期間の中に、平成に生まれてきた僕が出会えるなんて奇跡ですよね」。

 真之介さんの思う、巨匠2人の共通項はある。「一言どころか、四言ぐらい多い(笑)。バカヤロー、お前のせいでこの作品がダメになるとか次々に。うーっとなりますよ」と苦笑い。「でもすべて図星。ちゃんと見てくれている。人をきちんと見るって愛情でしかないですよね」。徹底的に怒って愛する“シャイなところ”も似ているとか。

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