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【訃報】日沼頼夫・京都大名誉教授が死去

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【訃報】
日沼頼夫・京都大名誉教授が死去

 京都大名誉教授で、「成人T細胞白血病」がウイルスによって起こることを発見したとしてノーベル賞候補とも言われた日沼頼夫(ひぬま・よりお)氏が4日、肝細胞がんのため死去した。90歳。

 日沼氏は秋田県出身。東北大医学部を卒業後、米フィラデルフィア小児病院ウイルス研究所などを経て、東北大教授や熊本大教授を務めた。その後、昭和55年から京都大ウイルス研究所教授、同所長を歴任した。

 ウイルス学で多くの業績を残しており、血液のがんの一種で九州などに多い成人T細胞白血病がウイルスによって起こることを発見。京都大を退職後は塩野義製薬で医科学研究所長、副社長などを務めた。61年に文化功労者、平成21年には文化勲章を受けた。

 京都大ウイルス研究所で日沼氏と同僚だった京都大名誉教授の畑中正一氏(81)は「東北出身らしく質実剛健な性格で、野武士のような研究者だった。お酒が好きで、よく一緒に飲みに行ったのが思い出です」と話した。

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