産経WEST

北陸新幹線開業の陰で…64年の歴史に幕、日本海沿い1000キロ走破「団参列車」運転終了

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新


北陸新幹線開業の陰で…64年の歴史に幕、日本海沿い1000キロ走破「団参列車」運転終了

 北陸新幹線が開業することに伴い、並行する在来線が第三セクター化されることで、青森県から奈良県天理市まで日本海側経由で約1千キロを走破する「団参列車」の運行が終了していたことが5日、分かった。昭和26(1951)年から続く伝統の団体専用列車だったが、先月27日の運行を最後にひっそりと64年の歴史に幕を閉じた。

青森 → 天理 …鉄道ファンも「天理臨」と親しみ

 JR東日本や天理教本部などによると、団参列車は団体参拝列車の略称。鉄道ファンの間では「天理臨」と呼ばれ親しまれていた。

 青森発の団参列車は、日本海側のJR羽越線や北陸線を通って天理まで運転。天理教の例大祭に合わせ、信者らを乗せて走行していた。しかし、北陸新幹線の開業に伴い北陸線などが沿線各県の第三セクターに移管されるため、列車の運転を終えた。

 JR東の担当者は「三セクとの車両乗り入れ契約ができていないため」と説明。今後は太平洋側のJR東海道線などを通過するルートでの運行を検討する。

 団参列車は寝台特急ブルートレイン「あけぼの」で使われていた「24系寝台車」を充当していたが、車両の老朽化が進んでおり、JR東では急行「きたぐに」や「津軽」などで使用したことのある寝台電車「583系」に変更する方向で検討を進めている。

 登場から40年以上経過しているが「日中は座席車に、夜間は寝台車にもなる車両」(JR東)といい、団参列車は、今後も鉄道ファンの注目を集めそうだ。

「産経WEST」のランキング