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「本格梅酒」と「梅酒」? 業界が自主基準 ウメ需要拡大に期待かかる

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「本格梅酒」と「梅酒」? 業界が自主基準 ウメ需要拡大に期待かかる

 ウメと糖類、アルコールだけを使用して造った梅酒を「本格梅酒」と表示する自主基準を、日本洋酒酒造組合(東京都)が制定し、梅生産量が日本一の県内でもウメの需要拡大への期待が高まっている。自主基準は先月23日から施行。酸味料などを用いたものは従来の「梅酒」という表記が用いられる。

 県果樹園芸課によると、梅酒分野ではこれまで、ウメのみを原料とする梅酒と、クエン酸などを加えたものが同じ「梅酒」として流通していた。

 その影響もあり、梅酒の生産量が平成14年の約2万キロリットルから23年に約3万9千キロリットルと約1・92倍となったのに対し、23年に全国で梅酒用に出荷された青ウメは約6400トンで1・08倍の増加にとどまった。県内でも、14年の2653トンから23年の4495トンとふるわなかった。

 梅酒の生産量増加が青ウメの需要拡大につながっていないことに加え、梅酒そのものが誤認される恐れがあることから、県などは梅酒の区分表示の基準を策定するよう所管する国税庁や業界に働きかけてきた。

 こうした働きかけを受けて、日本洋酒酒造組合が「梅、糖類および酒類のみを原料とし、酸味料や着色料、香料を使用していないものを『本格梅酒』と表示することができる」との自主基準を設けた。

 会見で説明した仁坂吉伸知事は、4年ほど前に業界関係者と話して実情を聞いたと述べ、「本格梅酒というのはイメージもいい。さらにウメ農家の利益にもつながったらもっといいと思っている」と話した。

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