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【関西の議論】中国人が世界中のチョコを食い尽くす!? カカオ生産減に“追い打ち”かける13億巨大市場の不気味な動き

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【関西の議論】
中国人が世界中のチョコを食い尽くす!? カカオ生産減に“追い打ち”かける13億巨大市場の不気味な動き

 中国人が世界中のチョコを食べ尽くす!? 日本はバレンタイン商戦まっただ中だが、業界では「2020年チョコレート危機説」がひそかにささやかれている。チョコレートの原料・カカオが不足し始めているところに、人口13億人の巨大市場・中国での需要が急拡大。近い将来、チョコレートは超高級品となり、一般庶民の手に届かなくなるようになるかもしれないという。世界有数のチョコ消費国・日本にとっては一大事だ。(杉山みどり)

干魃と病害と農家のカカオ離れ

 2020年、世界が求めるカカオの量が、世界が生産できるカカオの量よりも100万トン多くなる-。こんなショッキングな見通しを明らかにしたのは、「スニッカーズ」や「M&M」などで有名な米大手食品会社「マース」社と、チョコレート製造メーカーとしては世界最大規模の多国籍企業「バリー・カレボー」社だ。

 つまり、需要に対し供給が100万トン不足するということだが、マース社のレポートでは2020年、世界のカカオ供給量は400万トン弱なのに対し需要量は約500万トン(いずれも推定値)。この母数で100万トンの不足は大きい。しかも不足量はその後も大きくなり続け、2030年には、200万トンにまで拡大するという。

 なぜこれほどまでにカカオが不足するのか。ワシントン・ポスト(電子版)によると、世界のカカオの約7割を生産している西アフリカで干魃(かんばつ)やカカオの木の病害が発生、さらに、トウモロコシなど生産性の高い作物の生産へ転向する農家が増えたのが、カカオ不足の原因の1つだという。

“沈黙の巨人”目覚めるか

 これに追い打ちをかけているのが、中国などアジアの新興国の需要急増で、同紙は「中国人のチョコレートに対する飽くなき欲求により、年々購買量が増加している」。ブルームバーグも「2010年、中国のカカオ消費量は4万トンだったが、2014年は7万トンに増大している」と報じている。

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