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【高野山“快僧”1200年(5)】かつて最下層、今は最高グルメ…どっと外国人「精進料理こそ日本の神髄だ!」

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【高野山“快僧”1200年(5)】
かつて最下層、今は最高グルメ…どっと外国人「精進料理こそ日本の神髄だ!」

高野山真言宗の宗務総長、添田隆昭さん=和歌山県高野町(安元雄太撮影)

 添田 それからこんなこともありました。キプロスから来たご夫婦が寺に1カ月滞在したんですが、朝食のメニューは毎日、のりとみそ汁と漬物。たまには違うものをと、トーストとコーヒーを出しましたら「お心遣いはありがたいけれども、ご心配は無用です」と言われました。「われわれは精進料理を食べるためにここにいますので」と。

 --精進料理のために、はるばる高野山に

 添田 昔は「精進料理を食わされた」といわれ、一番ランクの低い料理でした。外国人は逆で、精進料理こそが日本の料理のエッセンスだ、とおっしゃられます。

 --おもしろいですね

 添田 われわれは明治以来、西洋文化の方が優れているという考えが、潜在意識のなかにすり込まれてきました。何でも西洋化しなくては、と思ってしまいますが、欧米の方は日本にあるものこそを欲しているんだな、とご夫婦との会話を通して感じました。

 --外国人観光客とは、よく話されるのですか

 添田 時々外国人に高野山の印象を聞いています。ある人は「高野山に来て、やっと自分が求めていた日本を見つけることができた」とおっしゃっていました。立派なお寺ときれいな庭園があって、浴衣を着て赤い御膳を前に座り、精進料理を食べる。翌朝はお坊さんのお経を聞く。「This is Japan」と言われましたね。

 --これぞ日本だ、と

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