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【高野山“快僧”1200年(5)】かつて最下層、今は最高グルメ…どっと外国人「精進料理こそ日本の神髄だ!」

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【高野山“快僧”1200年(5)】
かつて最下層、今は最高グルメ…どっと外国人「精進料理こそ日本の神髄だ!」

高野山真言宗の宗務総長、添田隆昭さん=和歌山県高野町(安元雄太撮影)

 今年、弘法大師・空海が真言密教の道場として開創してから1200年の節目を迎える高野山(和歌山県)。記念事業の総責任者で、高野山真言宗の宗務総長、添田隆昭さん(67)は弘法大師の息吹を感じながら、その寛容な教えを伝え続ける。(聞き手 益田暢子)

 --高野山の観光客は外国人が特に多いです。何か気付かされたことはありますか

 添田 そういう経験は多いですよ。10年ほど前、自坊にテレビ局が取材に来て、朝の勤行の様子などを撮影していました。私はお経を読んでおりますので、後ろの様子は分からないんですけれど、放映された番組を見て驚きました。

 --といいますと

 添田 外国人のご婦人が目頭を押さえて泣いているんです。また、別の外国人も泣いておられた。お経がただ流れているだけなのに、2人も泣いていたんです。番組では「高野山ほど精神が高揚するところはありません」とおっしゃっていました。

 実は、お坊さんはお経を読むことに対して、ある種のコンプレックスがありまして。

 --コンプレックス?

 添田 ええ、私どもはお経を読んでいる間に、だいたい檀信徒が足が痛くて、困っているというのをよく知っておりますから(笑)。長いお経はなるべく短めに速く読むように、日頃から心掛けているんです。

 --たしかに、足が痛くなった経験はあります

 添田 でも、お経は決して意味のないものではなく、理解できるできない以前に、触れるだけで十分に人を感動させる価値があるんだと、外国人を通して初めて知りました。

 --他に気づかれたことは

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