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【高野山“快僧”1200年(1)】
この瞬間も弘法大師は「考えるな、感じろ」…宇宙の真理を説いてます 今春90年ぶり秘仏“初”公開
「五感に訴えるのが弘法大師の教え」と話す添田隆昭さん=和歌山県高野町(安元雄太撮影)
添田 法然は「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えれば必ず救われるという専修念仏の教えです。道元は坐禅そのものが仏法で、日蓮は「南無妙法蓮華経」と題目を唱えることを説いています。弘法大師の教えは口にする言葉だけ、身の行いだけではなく、全部使わないといけない。ある種、総合百貨店みたいなものですね。
--百貨店ですか
添田 何でも受け入れる素地があるんですね。包容力と寛容性にとんだ宗教です。
--弘法大師は奥の院で永遠の坐禅に入っておられるという「入定留身(にゅうじょうるしん)」が信じられてきました
添田 「弘法大師は亡くなっていない」と、日本人のなかで1200年間ずっと生き続けてきた信仰であります。「ありがたや 高野の山の岩陰に 大師は いまだおわしますなる」と言いまして、その信仰を不断に伝えていくことが必要です。そのための大法会でもあります。
--大法会では、どのようなことが行われるのでしょうか
添田 4月2日から5月21日までの50日間、1日2~4回、奥の院や壇上伽藍、総本山金剛峯寺で法要をします。弘法大師が中国から持ち帰った衣や道具、法具などを使い、儀式そのものも1200年間、基本的に変わらず守ってきました。法会は誰でも参加できますよ。
--期間中には金堂のご本尊である秘仏・薬師如来も特別に公開されます
