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【経済裏読み】世界市場から姿消すロシア大富豪…NBAにも余波、中国と主役交代

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【経済裏読み】
世界市場から姿消すロシア大富豪…NBAにも余波、中国と主役交代

ネッツの試合前に記者団の取材に応じるミハイル・プロホロフ氏=2014年11月3日(AP)

 ロシアの富裕層が世界各国の資産や市場から手を引く動きが加速している。欧米の制裁強化に加え、原油・ルーブル安によるロシア経済の大混乱で億万長者の懐事情も“厳冬”に突入しつつある。不動産市場や観光産業で「上得意」だったロシア人客が次々と姿を消し、余波はスポーツビジネスにも及び始めた。ロシアの退潮と入れ替わるように存在感を見せているのが中国マネーだ。

 中東では閑古鳥

 「日本の高品質の商品やサービスをロシアの投資家は高く評価し、注目もしている。これは皆さんにとってもチャンスだ」

 大阪市内で昨年相次いでロシアに関するビジネスセミナーが開かれたが、その一つの某会場でのこと。講師の熱っぽい口調とは裏腹に、出席したあるメーカー社員によると、参加者の反応は冷ややかだった。

 講師は「ロシアは今後、飛躍的に経済が発展することが期待される」とも続けたが、このメーカー社員は「よくいうよ…」と鼻白む思いだったとこぼす。

 無理もない。世界の市場を席巻してきたロシアの億万長者や投資家は、潮が引くように本国へと「撤退」する動きを強めている。

 たとえば不動産市場だ。今から数年前、ロシアの大富豪ドミトリー・リブロフレフ氏が米マンハッタンで、女子大生のまな娘に8800万ドル(当時の為替レートで約68億円)のマンションをプレゼントしたニュースは、ニューヨーカーの度肝を抜いたが、ロシア人は世界の大都市で不動産を買いあさっていた。

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