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【関西の議論】〝グローバル企業〟造幣局 新幹線50年記念硬貨に見る「世界トップ水準」…秘めたる技術とは

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【関西の議論】
〝グローバル企業〟造幣局 新幹線50年記念硬貨に見る「世界トップ水準」…秘めたる技術とは

東海道新幹線開業50周年を記念した百円硬貨の図柄

 通常の硬貨は1分間のプレスで750枚生産が可能だが、最近の金、銀貨の場合は2回ずつプレスして丁寧に行うため、大量生産はできない。こういった造幣技術は、国内開催の各五輪のメダル、文化勲章、国民栄誉賞の盾にも駆使される。

 また、平成15年に発行された第5回アジア冬季大会開催の記念硬貨からは、表面のデザインをカラー化することに成功した。今では単色でなく、光の当たり具合で色が変化する虹色の発色も実現しており、新幹線開業50周年千円銀貨でも使用されている。

 20年から発行が始まった地方自治法施行60周年記念千円銀貨は、もはや芸術品の域に達している。

 現在までに全国38道府県分が発行されたが、「源氏物語絵巻」で優雅さが際立つ京都府、大空にタンチョウが羽ばたく勇壮な北海道、大志を抱く坂本龍馬の高知県などの銀貨は、眺めているだけで思わず時間を忘れてしまうほどだ。

 「日本の記念硬貨は海外でも人気が高いようです」。岩崎さんの言葉にも納得できる。

バングラデシュの一般硬貨も製造

 明治4年に創業した造幣局は、いまや海外の記念硬貨や一般硬貨の製造にも取り組む。

 平成19年、ニュージーランドの記念銀貨を手始めに、スリランカやバングラデシュ、カンボジアの記念硬貨を製造。26年にもブルネイやミャンマー、オマーンの記念硬貨も受注した。佐久間さんは「日本の技術が認められている証拠」と胸を張る。

 さらに24年には、バングラデシュの一般硬貨「2タカ」貨幣5億枚の製造も受注した。海外で一般に流通する貨幣の製造を日本が受注する戦後初のケースとなった。

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