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【デスクから】モーレツ社員「七三分け」どこに?…草食系は洒脱に

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【デスクから】
モーレツ社員「七三分け」どこに?…草食系は洒脱に

 男性の「七三分け」の髪形を見なくなった。職場や役所、銀行など、どこに出かけてもあまり出会うことはない。テレビを眺めても、ニュースのアナウンサーは分け目が見えない自然な感じの髪形で、油性のような髪を押さえる整髪料もつけていない。

 一方、昨今、一部の男性の間で「おしゃれ七三」という髪形がはやっているのだという。両サイドの髪を地肌が見えるくらいに短くしたり、分けた前髪をふんわりと盛ったり…。分け目はそんなにはっきりしない。

 しかし、私が思い描くかつての七三は違う。整髪料で髪をなでつけ、くっきりと線のように分け目がついたヘアスタイルだ。30~40年ほど前までは、まちの至るところで目にできた。特に民間のサラリーマンや役所に勤める人たちに多かったと思う。七三分けとはサラリーマンの代名詞でもあった。

 そうした時代の昭和40年代。高度成長の中、仕事に熱中するサラリーマンたちを指して「モーレツ社員」という言葉があった。横分けした髪の人たちが一斉に職場に向かう通勤風景などが頭に思い浮かぶ。

 最近はサラリーマンの代わりに、ビジネスマンという言葉が使われる場面が多くなった。一部の人たちが好む「おしゃれ七三」は同じ七三でも洒脱。そんな男性たちに対し、モーレツなんてだれもいわない。控えめな性格を指して「草食系男子」という言葉が流行している。

(大阪総局 張英壽)

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