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獣害対策に人材育成 人工知能使った捕獲装置「AI ゲートかぞえもん」の学習も

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獣害対策に人材育成 人工知能使った捕獲装置「AI ゲートかぞえもん」の学習も

 イノシシやシカの被害を減らすため、地域で人材を育成していくことを目指した「鳥獣被害対策地域リーダー育成研修」が21日、兵庫県洲本市千草甲の千草公民館で開催された。人工知能を使って一度に多くの動物を捕獲できる装置「AI ゲートかぞえもん」などについて学んだ。

 農林水産省が行っている事業で、各地の自治体の担当者や洲本市の農家など約40人が参加。獣害対策のための狩猟免許取得など地域住民が協力体制をとることの重要性や行政の支援について研修した。

 淡路県民局によると、淡路島内の推計生息数はシカ約6800頭(平成24年)イノシシ約1万頭(23年)で、25年の農林業の被害はイノシシが約5千万円、シカが3300万円といずれも前年を上回っている。

 具体例として同市千草地区に設置された「AI ゲートかぞえもん」を視察した。この機器はイノシシやシカが出没する場所に餌を置いて慣らし、その周囲に4メートル四方の柵を設置。柵内に入った動物数をセンサーがカウントし、周辺の群れの規模を計算して一定の頭数以上になると自動的にゲートが閉まる。群れで行動する動物を一度に捕獲でき、捕獲数をメールで通知する機能も備えている。

 同地区では昨年7月から設置し、一度に最大4頭など半年で40頭のシカを捕獲したという。設置場所の提供、餌や機器の管理、殺処分後の埋没地など集落で協力体制を作って効果を上げた。千草中村地区農会長の千葉佳孝さん(60)は「すごく捕れる。農作物被害は1年くらいして分かるが、見かけるシカの数は少なくなった」と効果を認めていた。

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