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【大阪国際女子マラソン・注目選手(1)】城戸智恵子…熊本のパン屋からマラソン選手へ

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【大阪国際女子マラソン・注目選手(1)】
城戸智恵子…熊本のパン屋からマラソン選手へ

 実業団6年目。今大会から新設された「ネクスト ヒロイン」枠の期待の星として初マラソンに挑むが、決して順風な陸上人生を過ごしてきたわけではなかった。

 「練習が好きな方ではなく、高校を卒業しても陸上を続けるつもりはなかった」。2008年3月に熊本・有明高を卒業後は就職せず、地元のパン店でアルバイト生活を送っていた。6月頃から市民ランナーと走る機会を設けたのは「ダイエットを兼ねて」。ただ、12月に全国都道府県対抗女子駅伝の選考会に出場したところ、ある指導者の目に留まった。

 それが、現在のキヤノンAC九州の衛藤道夫監督だ。09年春からの新チーム結成に向け、選手を探していた時期。パンを買いに来たり、自宅を訪れたりして熱心に誘ってもらった。1月には都道府県駅伝の補欠メンバーとして京都へ。大勢のランナーが走る姿に刺激を受け、「もう一回駅伝を走ってみたい」と思えるようになった。

 実業団として歩み始めたばかりの新興チームだったのも幸いした。「周りも陸上をいったん離れていた選手とか、似たような境遇の選手が多かった」。焦ることなく競技に取り組める環境があったからこそ、今がある。

 ここ数年でハーフマラソンの記録も伸び、チームでもエース格に成長。マラソンへの欲も出てきた。衛藤監督も「足はできているので、しっかりと先頭集団についていくことができたら面白い存在」と期待を寄せる。

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