記事詳細
“号泣県議”を書類送検 兵庫県警 野々村元県議、容疑認める

嘘の報告書を提出し、政務活動費(政活費)約220万円をだまし取ったとして、兵庫県警捜査2課は19日、詐欺と虚偽有印公文書作成・同行使容疑で、兵庫県の野々村竜太郎元県議(48)を書類送検した。
同課によると、野々村元県議は「一度手元にきた政活費を返したくないという気持ちを抑えることができなかった」と容疑を認めている。詐取した金は食料品や商品券の購入、国民年金の支払いに使ったという。すでに全額を返還している。
書類送検容疑は平成23~25年度、800件以上の領収書で虚偽の支払い報告書を作って提出し、県から受け取った政活費1684万円のうち約220万円をだまし取ったとしている。
同課によると、野々村元県議は領収書の金額を書き換え、クレジットカードの明細書を切り張りするなどして虚偽報告書を作成。城崎温泉(同県豊岡市)や東京など遠方への日帰り出張にも行っていないことが裏付けられたという。