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【阪神大震災20年】「焼け野原でも長田の人情感じた」山田洋次監督・竹下景子さんが公開対談

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【阪神大震災20年】
「焼け野原でも長田の人情感じた」山田洋次監督・竹下景子さんが公開対談

対談する山田洋次監督と竹下景子さん=15日午後、神戸市中央区の神戸文化ホール(頼光和弘撮影)

 阪神大震災から20年になるのを前に震災の経験や教訓を発信しようと、神戸市は15日、神戸にゆかりのある映画監督、山田洋次さんと女優、竹下景子さんの公開対談会を同市中央区の神戸文化ホールで開いた。市民ら約1100人が参加し、2人が語る震災や神戸の街への思いに聞き入った。

 映画「男はつらいよ」シリーズなどで知られる山田監督は、被災地の有志からの要望を受け、シリーズ最終作で震災直後の神戸市長田区を撮影。渥美清さん(故人)演じる主人公・車寅次郎がボランティアをする姿などを描いた。

 対談では、撮影時に地元住民からたくさんの差し入れをもらったエピソードなどを明かし、「焼け野原の中でも、街の温かな人情や空気を感じた」と振り返った。

 また、震災をテーマにした詩の朗読コンサートを開いている竹下さんは、震災を未経験の市民が全市民の4割を超えていることに触れ、「その人たちに向けてどういうメッセージを伝えればいいのか考えなければいけない」と語った。

 映画撮影の誘致活動に取り組んだ人たちも登場し、「撮影に勇気をもらった」と感謝の気持ちを述べると、山田監督は「(この作品が遺作となった)渥美さんもこの場にいたら、どんなに喜んでいただろう」と笑顔を見せた。

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