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「洞庭湖を第二の琵琶湖に」滋賀県と中国・湖南省の水質浄化プロジェクトが始動

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「洞庭湖を第二の琵琶湖に」滋賀県と中国・湖南省の水質浄化プロジェクトが始動

滋賀県庁を訪れた中国・湖南省の視察団(左)

 水質の悪化が深刻な中国・湖南省の洞庭湖一帯で、水質改善や農業推進を目指す滋賀県と同省の連携プロジェクトが始動した。今年から3カ年計画でプロジェクトを進め、県が琵琶湖で蓄積した水質改善の技術や環境保全型農業のノウハウなどを同省に提供。県庁を訪れた湖南省視察団は「洞庭湖を第二の琵琶湖にしたい」と期待している。

 滋賀県と湖南省は、ともに大きな湖がある縁で昭和58年に友好協定を締結。協定締結から30周年を迎えた平成25年には、環境保全や農業技術分野での相互交流を進める覚書を交わした。今回のプロジェクトは、この覚書に基づいて実施される。

 洞庭湖は面積2820平方キロと、琵琶湖(670平方キロ)の4倍以上の広さを持つ。湖岸や湖につながる河川一帯の経済発展に伴い、工業排水や農業排水などのために水質汚染が進み、漁業などにも深刻な影響が出ている。

 一方、琵琶湖では、工業排水や生活排水が原因で昭和50年代に赤潮が発生するなど水質悪化が深刻に。これを受け、湖を守る県民運動が高まり、県は赤潮の原因となる「リン」を含んだ合成洗剤の販売・使用を禁止することなどを盛り込んだ「琵琶湖条例」を制定。下水道の整備も進め、水質の改善に成功した。

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