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【山上直子の誘惑する京都】新年の和菓子 鮎、ゴボウ、花びら餅

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【山上直子の誘惑する京都】
新年の和菓子 鮎、ゴボウ、花びら餅

味わう初春、花びら餅も入る「甘春堂」の「おせち菓子三段重」=京都市東山区の甘春堂(竹川禎一郎撮影)

 お正月の風物詩ともいえる京都の茶家の「初釜」が始まった。年初、初めて釜をかけるから初釜と呼ばれるが、お茶をたしなむ人たちの新年のあいさつ会だったり、けいこ始めであったりもする。きまりごとでなりたっている…といっても言い過ぎでないのが、京都の生活だが、お正月定番のちょっと変わった和菓子を紹介しよう。

ゴボウがお菓子?

 最近ではニンジンやゴボウ、カボチャのお菓子もポピュラーで、「野菜のお菓子」にはもうなれっこだが、やっぱり和菓子に甘く煮たゴボウやニンジンが入っているというのはちょっとびっくり…じゃなかろうか。

 お正月といえば、必ずあちこちの和菓子やさんで登場し、その存在自体にも特別感ただよう和菓子が「花びら餅」である。

 お店によってさまざまなバリエーションがあるけれど、キホンは甘いみそあんに、甘く煮たゴボウをのせ、丸くのばした餅または求肥で包み半月型に仕上げたもの。中にうっすら紅色に染めた餅がはさんであると、その色が外の白い餅にほんのり透けて、とてもきれいな見た目をしている。あんが白あんだったり、ゴボウと一緒にニンジンが入っているのも見たことがあるので、お店によって違うようだ。個人的に食べたことがあるのは、川端道喜のほか、末富、とらや、甘春堂など。どれも似ているようで違うので食べ比べも楽しい。

 味はというと、好ききらいはあろうが、個人的には、甘すぎず、塩味のきいたみそあんに、ほのかにゴボウの香りがする「花びら餅」が大好き。みそあんがやわらかければいうことなし、と思う。ところで、実は中のゴボウ、もともとはなんと魚のアユだったというルーツをご存じだろうか?

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