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【神武・海道東征】イワレビコ誕生(1)文明伝播 国を豊かにする旅

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【神武・海道東征】
イワレビコ誕生(1)文明伝播 国を豊かにする旅

復元された神武の荒御魂(武人)像(写真中央)。楯から八咫烏が消えている=宮崎市(恵守乾撮影)

 宮崎県延岡市の情報サイト「パワナビ」の黒田健編集長はそう話す。黒田氏は宮崎市などが3年前、東征ルートをたどるキャンペーンを計画した際、イハレビコゆかりの地200カ所以上を踏査した。

 「たとえば今は無人の島の海岸近くに井戸を掘ったりしていて、その技術の高さに驚きます。東征は道々の人々の生活を変えていく旅だったと思います」

 古事記では16年間、書紀では6年間かかったとされる東征は、建国神話にふさわしい内容になっている。そう指摘するのは立正大の三浦佑之教授である。

 「イハレビコは太陽の御子だが、苦難の旅を続け、各地の民と葛藤しながら、成長しながら国の中心部を目指す。敵対者が現れた時には援助者が現れ、道を開いてくれる。まさに王道を描いた物語だと思います」

 三浦教授は、神武天皇誕生で日本の神話は完結すると読む。神代と人代をつなぐ存在がイハレビコなのである。

 「現存する神武の絵姿を見ると、明治天皇に似ているものが多い。明治維新の近代国家造りが、建国の神話と重ねやすかったためでしょう」

 近代日本のスローガンは富国強兵、殖産興業。この文言は、「平和の塔」の四魂(しこん)像と全く同じバランスで構成されている。商工人、農耕人、漁人がいて武人がいる。4分の3は国民を豊かにする人、する言葉なのである。

戦後70年。忘れられた東征の物語が再び始まる

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