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【京で輝く(5)】女性杜氏、大塚真帆さん きもと造り純米大吟醸酒に情熱

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【京で輝く(5)】
女性杜氏、大塚真帆さん きもと造り純米大吟醸酒に情熱

毎日欠かさず行う櫂入れ。真剣なまなざしでもろみの『成長』を確かめる

 事務所から蔵に入ると、表情が一層引き締まった。自らもてきぱきと現場で作業をこなす。「小さい蔵なので、みんなと一緒になっていろいろなことをやらないと回りません」。京都の酒処・伏見で、こだわりの純米酒を追求する酒蔵「招徳酒造」の女性杜氏(とうじ)。「もっともっと日本酒に親しんでもらいたい」との思いで、女性の感性を生かすとともに、旺盛なチャレンジ精神で歩み続けている。

 大学時代、サークルの仲間と酒杯を重ね、日本酒に魅せられたのが原点。将来の仕事に明確なビジョンはなかったが、「モノづくり」が自分に向いていると思っていた。「日本酒造りの仕事が頭に浮かんだら、もうそれしかないような気がして」。「猪突(ちょとつ)猛進」で多くの酒蔵を回ったが就職はなかなか決まらなかった。それでもあきらめずに招徳酒造への入社が決まったのは卒業間際だった。

老杜氏の背中から学ぶ

 入社当時、蔵にはまだ冬季だけ地方から来る杜氏がいた。高齢で昔ながらの杜氏は、丁寧に仕事の「いろは」を教えてくれるわけではなかった。「そばで見ているのには文句は言われなくて。ずっと張り付いてメモしながら勉強しました」。大声で怒鳴られることもあったが、共同作業の大切さ、匠の技を老杜氏の背中から学んだ。

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