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【スポーツ曲論】「早ければ良い」ではない…男子バレー石川祐希にみる海外留学“適齢期”

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【スポーツ曲論】
「早ければ良い」ではない…男子バレー石川祐希にみる海外留学“適齢期”

仁川アジア大会・男子バレーボール決勝のイラン戦で、スパイクを放つ日本の石川祐希(奥)=2014年10月3日(桐山弘太撮影)【撮影日:

 昨年、史上最年少の18歳で男子バレーボールの日本代表に選ばれた石川祐希(19)=中大1年=が、大学生として初めてイタリアのプロリーグ(セリエA)で武者修行をしている。昨年7月、古豪モデナから「プレーしないか」との誘いを受け、今年3月末までの留学が実現した。

 石川は全日本バレーボール高校選手権(春高バレー)で2013、14年と連続優勝した愛知・星城高時代、「春高のプリンス」と呼ばれた選手。昨年の決勝戦後には、多くの女性ファンが退場口に待ち構え、混乱が予想されたため、“影武者”を使って脱出するという前代未聞の騒動まで起きた。それほどまでに注目される選手だけに、イタリアでの経験を生かし、一回り大きく成長することはバレーボール界全体の底上げにつながるだろう。

 日本を背負うアスリートになるには、いずれかの段階で海外でもまれる必要があるとは思う。が、早期留学が必ずしも成長にはつながるとは限らない。“海外適齢期”というものがあると思うからだ。

 海外留学の時期を間違え、成長が止まった選手もいる。例えば、現在、J1FC東京でプレーする平山相太(29)は筑波大入学後、20歳で海外に渡ったが、なじむことができず、早々に帰国。殻を破れず、日本のエースストライカーに成長できていない。

 2004年、Jリーグ史上最年少の15歳10カ月6日で公式戦出場を果たし、世間を驚かせた森本貴幸(26)=当時東京V、現市原=もそうだ。イタリアに渡り、セリアAのカターニアに在籍していた07年1月に18歳でゴールをあげたものの、練習中に左膝を故障。10年のW杯南アフリカ大会では日本代表に選ばれたとはいえ、尻つぼみ感は否めない。

 自分のレベルより高い舞台でプレーするときこそ、アスリートとしての資質が問われる。無茶をするか、尻込みするか、賢く生き抜くか-。見えない重圧が知らない間にリズムを崩す。海外で大きなケガをするのは、運が悪いのではなく、自分自身のマネージメントができていないからだ。

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