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赤字イベント2700万円自腹補填の大阪観光局長、3月辞任へ

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赤字イベント2700万円自腹補填の大阪観光局長、3月辞任へ

加納国雄氏

 大阪府と大阪市、経済界が出資する大阪観光局の初代局長、加納国雄氏(70)が3月末で辞任する意向を府幹部に伝えたことが5日、関係者への取材で分かった。観光局は昨年4月に開催した国際音楽イベントで9千万円超の赤字を出し、実行委員長だった加納氏が借金して一部を自腹で補填(ほてん)したが、市議会で「ガバナンスに問題がある」と追及されていた。

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 関係者によると、加納氏はすでに府幹部らと進退を協議。幹部らから慰留されたが、任期切れの3月末で辞任する強い意向を示したといい、府も後任の人選を始めた。

 産経新聞の取材に、加納氏は辞任を否定したが、関係者によると、加納氏は周囲に「府のバックアップがなくやりづらい」と漏らしていたという。

 観光局などは昨年4月、「大阪国際音楽フェスティバル」を開催。収益が予想を大幅に下回り、約9400万円の赤字が発生した。加納氏は「税金に手をつけるわけにはいかない」として、うち約2700万円を自費補填したところ、市議会から「自己負担して責任を果たしたと思っていることが問題だ」などと加納氏を非難する声が出た。

 観光局は、松井一郎知事と橋下徹市長の肝いりで、平成25年4月に発足。加納氏は米銀行出身で、香港政府観光局の日本・韓国地区局長として新型肺炎(SARS)危機を乗り越え、観光客増に尽力した手腕を買われて初代局長に就任し、大阪を訪れる外国人旅行者を32年に650万人にする目標を掲げている。

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