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【大阪に帰ってきた鴈治郎(5)】大阪の人から「がんじろはん」と呼ばれるようになりたい

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【大阪に帰ってきた鴈治郎(5)】
大阪の人から「がんじろはん」と呼ばれるようになりたい

「大阪の顔となって、みなさんに親しみをもってもらえるような役者になりたい」と話す中村翫雀さん=大阪市中央区の松竹座(南雲都撮影)

 --といいますと

 翫雀 祖父(二代目鴈治郎)は女形から立役(たちやく)、敵役、老け役まで実にさまざまな役どころを勤めました。自分も祖父の芸域の広さを受け継ぎたい。そして、どんなお役をやっても、ちょっと違うやないかと思われるような役者になりたいですね

 --鴈治郎になってやりたいことは

 翫雀 まず、鴈治郎のサインがちゃんと書けるようになりたい。あ、これは半分、冗談ですが…。でもね、半分は本気なんですよ。以前、大阪歴史博物館で初代が書いたものを見せてもらったら、絵もうまいし、俳句も詠んでいる。そういうのもやっていきたいなあ。

 --歌舞伎に関しては

 翫雀 上方歌舞伎を代表する名跡の一つである鴈治郎を襲名することで、上方歌舞伎への注目がもっと集まって、それが、結果的に上方文化の再興につながれば。いま、大阪は劇場も減っていますし、芝居自体もまだまだ少ない。そやからこそ、みなさんに親しまれる「鴈治郎はん」になりたいですね。そうそう、大阪の人は「がんじろうはん」やなくて、「がんじろはん」て呼ぶんやね。

=おわり

(聞き手 亀岡典子)

 この対談は昨年、襲名前に行いました。

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