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【スポーツ新春対談】
なでしこ川澄×アーチェリー川中 「勝負の年」に挑む 「サッカーで日本元気に」「メダルで競技広めたい」
2015年は女性アスリートの飛躍が期待される年となりそうだ。ワールドカップ(W杯)カナダ大会で連覇を狙うサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」の主力、川澄奈穂美さん(29)と、16年リオデジャネイロ五輪の選考大会に挑むロンドン五輪アーチェリー女子団体銅メダリストの川中香緒里さん(23)。「勝負の年」に臨む2人が競技への情熱や抱負を語った。
(構成・吉原知也)
ありのままに
--今回が初対面。互いのイメージは
川澄 アーチェリーは自分との闘いの部分が多く、精神的な強さが必要だろうと感じます。
川中 かっこいいという印象です。
川澄 練習では10点の的に当てられるけど、試合の緊張感のある場面では誤差が出て当てられなくなるという話を聞いたことがあります。練習だとスパスパと当てられるんですか。
川中 練習はあまり緊張せずに楽に矢を撃てるので、試合より的に当てられると思います。
川澄 いかに緊張せずに撃てるかですね。
川中 平常心をどれだけ保てるか。普段とできるだけ変わらないリズムで試合を進めるようにしています。
--川中選手にサッカーの経験は
川中 授業であります。走るのがすごく速くないとダメなのかなと思うんですけど。
川澄 全然そんなことないですよ。一般の人にも負けちゃうだろうという選手もいます。サッカーは団体競技で、自分の良さを出せるスポーツ。私は持久力が売りなので、何度もアップダウンをすることを出せば、チームの力になれると思っています。選手それぞれの性格がプレーに出る。それが集まってチームのために発揮できたときに勝利できるんです。