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【大阪ファッションを探せ(8)】パリコレにはなれなかった「大阪コレクション」(上)ホンモノのショーがやってきた

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【大阪ファッションを探せ(8)】
パリコレにはなれなかった「大阪コレクション」(上)ホンモノのショーがやってきた

1回の大阪コレクション。本物のファッションショーに、観客もステージも興奮に包まれた=昭和62年11月

 しかし最初は出品デザイナーの選考に難航した。コレクションにふさわしい若手デザイナーは、当時、大阪にそう多くはなかった。結果的にはコシノヒロコさんや古川雲雪さんら、すでに地位を確立した一流デザイナーも加わって幕開けを迎えることとなる。

観客もモデル歩き

 62年11月25日。第1回コレクションの会場となったマイドームおおさか(大阪市中央区)には、この日を含む3日間で、事務局の予想を超える7千人以上が詰めかけた。「精いっぱいのおしゃれをして会場に来てくれた。ショーが終わって帰るときにはみんな、モデル歩き。ああいう場が大阪にはなかったんです」と川嶋さん。ホンモノのファッションショーを大阪で-その思いを実現した喜びと興奮に、主催者も観客も包まれていた。

 当初は難航した新人発掘だったが、平成3年には、独立して1年以上の活動実績があり実力が認められれば、出品費無料、年齢も地域も国籍も関係なく出品できる「新人ステージ」をスタート。これが功を奏し、国内はもとより、ニューヨークで修業中の若手や、ロシア、韓国など海外からも参加が相次いだ。大阪のこだわりを捨てたことが、逆に大阪コレクションの名を高める結果となり、新人の登竜門として認知されるようになる。

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