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【大阪ファッションを探せ(8)】パリコレにはなれなかった「大阪コレクション」(上)ホンモノのショーがやってきた

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【大阪ファッションを探せ(8)】
パリコレにはなれなかった「大阪コレクション」(上)ホンモノのショーがやってきた

1回の大阪コレクション。本物のファッションショーに、観客もステージも興奮に包まれた=昭和62年11月

 東京とも神戸とも違う大阪ならではのファッションはどこにあるのか。取材を進めていくと、派手なだけではない、独自のセンスをもつ大阪の女性の姿が浮かび上がってきた。ここでひとつ疑問が浮かぶ。なぜ、大阪にはそんな女性たちの心をわくわくさせてくれる「コレクション」がないのだろうか。パリコレ、東コレはあっても、大コレはない。いや、かつてはあった。平成16(2004)年まで毎年開かれていた「大阪コレクション」だ。なぜ、存続できなかったのだろう。

(木ノ下めぐみ)

ファッション文化発信

 大阪コレクションを開こうという機運は、昭和60年代に高まった。大阪出身の世界的デザイナー、コシノヒロコさんが「大阪を活性化したい。若いデザイナーたちが作品を発表できる場を」と呼びかけ、賛同した大阪府や大阪市、経済団体が開催委員会を結成。62(1987)年に第1回のコレクションを開催する。

 事務局の一員として大コレを支え、現在はイベントの企画運営会社を営む川嶋みほ子さん(55)は、開催委員会に加わっていた大阪商工会議所会頭でサントリー社長(当時)の佐治敬三氏が記者会見で語った言葉を今も覚えている。「糸を重さで売るのではなく、ファッションという文化を大阪から発信できる第一歩なのです」。とかく東京よりも下に見られがちな大阪のイメージを覆したい、という強い気持ちがあった。

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