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【正直に生きる】文美月(7)「子連れのママに何ができる?」…法務局で感じた冷ややかな視線

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【正直に生きる】
文美月(7)「子連れのママに何ができる?」…法務局で感じた冷ややかな視線

ヘアアクセサリーの企画・販売を手がける「リトルムーン」本社の看板前に立つ文美月さん。1人の主婦から起業家になった(南雲都撮影)

 偶然当たった韓国旅行で商材を仕入れ、ネットショップで何を売るかは決まった。でも、当然ながら、過去に、会社の設立に携わったことがない。0歳児の子供をあやしながら訪れた法務局では、冷ややかな視線を浴びて…。

片手に書類、もう一方に哺乳瓶…冷ややかな目線

 設立登記の申請をしに法務局に行った日のことがいまでも忘れられません。次男をベビーカーに乗せ、片手に書類、もう一方に哺乳瓶を持っていました。法務局の中はとても静か。「泣かないでよ」。私の心配など関係なく、法務局に入った途端、次男は泣き出したのです。

 慌ててあやし、おむつが濡(ぬ)れていないか確認。哺乳瓶でミルクをあげました。「小さな子供を抱えたママがここに何をしに来たの?」。その時の法務局の方のなんとも冷ややかな視線…。私がとても場違いに見えたのでしょう。この何とも冷ややかな視線は、資本金の払い込みをしに訪れた銀行でも感じました。

 「胸を張ろう。ほとんどの会社は10年後に潰れてしまうとけれど、私は絶対に残ってみせる。だから、今少しくらい嫌なことがあっても気にしない」

 次男をあやしながら、そう強く思ったことが忘れられません。

 それに、やっと、やっとやりたいことが見つかったのですから、へこんでいる時間なんてありません。

 平成13年10月、会社の設立手続きは無事完了し、私は晴れてリトルムーンの代表取締役となりました。長男は3歳半、次男が9カ月。私は31歳になったばかりでした。

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