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【ダイエーホークス創世記(2)】31歳2代目総帥「タカラヅカ超えたい」

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【ダイエーホークス創世記(2)】
31歳2代目総帥「タカラヅカ超えたい」

「オレは親父似かな」と記者に打ち明けた福岡ダイエーホークスの中内正オーナー代行。プロ野球の“昭和の発想”を打ち破る、熱い夢と意欲を持っていた

 かつての栄光もどこへやら。最も行きたくない球団に成り下がったホークスを、九州の地から復活させることができるのか。ダイエーにかけられた期待は大きかった。その球団のオーナー代行に就任したのが中内正(なかうち・ただし)である。

 その名の通り創業者・中内功(いさお=注)の次男。33歳で本社副社長に就任した長男・潤(じゅん)とともに、31歳で関連会社のトップに立った男だ。

野球は道楽とウソぶいた父…純な理想を語る若き総帥「オレは親父似、かな」

 「兄貴(=潤)の性格はお袋に似ているから物静かで堅実。オレは親父似かな」

 そう話す正には大企業の御曹司というイメージはなかった。彼とは31歳と34歳と年齢も近く妙に気が合った。そんな正代行に「プロ野球団の経営をどう考えているんだ?」と強い口調で質問したことがあった。

 実は中内(功)オーナーがある経済界の会合で「プロ野球の経営は大変でしょう」と声をかけられ「いやぁ、あれは私の道楽ですから」と答えたという情報が入っていたからだ。道楽? そんな軽い気持ちでダイエーはホークスを買収したのか。ふざけるな! 彼への質問にはそんな思いが込められていた。当然、真っ向から否定されると思った。ところが-

 「たしかに親父にはそういう気持ちがあるかもしれんなぁ。というより“あれは道楽”と言いたいがために球団を手に入れたと思う。ほんまはそんな気持ちこれっぽっちもないんやけど、人前ではそう言いたい。親父は格好つけなんよ」

 予期せぬ答えに驚いた。そしてさらにこう続けた。

 「親父にとって球団は道楽でもええよ。けど、息子のオレたちは違う。ダイエーグループの一企業として絶対に儲ける会社に仕上げないといかん」

 プロ野球の経営で利益を上げる-それは当時のどの球団の経営者にとってたどり着けない理想だった。

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