産経WEST

【記者回顧 関西経済(4)】「電気代再値上げ」が突きつけた現実…利用者「がまん」すれど、原発動かぬば解決しない電力不安

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【記者回顧 関西経済(4)】
「電気代再値上げ」が突きつけた現実…利用者「がまん」すれど、原発動かぬば解決しない電力不安

 遅れる原発の再稼働、電気料金の再値上げ申請、民主党政権の置き土産となっていた再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度の破綻…。エネルギー業界には課題が次々と浮上する「試練の1年」だった。業績が悪化し、関西電力が12月24日に電気料金の再値上げの申請に踏み切ったのも、大飯、高浜原発(ともに福井県)の再稼働に向けた安全審査が難航しているからだ。原発が動かない限り、電力の供給不安と値上げのリスクからは逃れられない現実が改めて突きつけられた。

 今年、関西電力の管内で原発稼働ゼロの夏を迎えた。大きなトラブルなく、電気を家庭に届けられたが、これは関電の力だけでやれたことではなかった。

 電気の周波数の異なる東京電力から融通を受ける「前代未聞」(幹部)の手段で、ぎりぎり安定供給に最低限必要な供給余力(予備率)3・0%を達成できる需給計画を立てた。エアコンの使用を各家庭で控えたり、オフィスや工場で省エネ性能の高い設備を買ったりして協力。「がまんの積み重ね」が停電などの最悪の事態を回避させてきた。

「産経WEST」のランキング