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【関西の議論】中国から大量注文の「ランドセル」シェアトップは播州の企業…秘密は日本でしか作れない機能性

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【関西の議論】
中国から大量注文の「ランドセル」シェアトップは播州の企業…秘密は日本でしか作れない機能性

大手ランドセル製造業「セイバン」の本社工場。ランドセルには日本の技術がいっぱい詰まっている=兵庫県たつの市

 最近、外国人観光客たちの間で、日本の土産物として注目されているランドセル。小学生たちが通学の際に背負うのが日本ではおなじみのスタイルだが、少子化が進むなかでランドセルを取り巻く環境は大きく様変わりしている。にわかに注目を集めてきた業界だが、実はその大部分が皮革産業が栄える兵庫県南西部の播州地域で製造されていることはご存じだろうか。大手メーカーや老舗メーカーがしのぎを削り、新たな商機をつかもうと意気上がるが、その裏には他国ではまねできない「日本独自の技術」がいっぱいに詰まっていた。(上阪正人)

デザイン多様化で商戦は前倒し

 昭和21年創業の老舗かばんメーカー「松尾カバン」(姫路市)は、シンプルなデザインと型崩れしない丈夫さで定評のあるオリジナル製品を60年以上も作り続けている。市内にある同社の店舗では、ランドセルの売り場面積が全体の4割、売り上げに至っては実に9割を占める。

 同社の松尾靖彦社長は「かつてのランドセル商戦は年末にピークを迎えていたが、現在ではもう落ち着いた状態です」と話す。

 最近のランドセル市場は、6月末から7月に新商品が店頭に並びはじめる。売り上げのピークは昨年は11月だったが、今年は10月へと、年々、商戦が前倒しになっているという。松尾社長によると、ランドセルのデザインやカラーが多様化していることが理由の一つとして指摘している。

 「ランドセルは年内の生産数が決まっており、追加生産ができにくい商品。保護者にとっては、子供たちが本当に気に入ったものを手にするために、商品が出そろう夏から秋に選ぼうとしているのでは…」

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