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【正直に生きる】文美月(4)専業主婦の叫びや怒りが原動力…家事・育児、仕事すべての時間をコントロールできる起業という働き方

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【正直に生きる】
文美月(4)専業主婦の叫びや怒りが原動力…家事・育児、仕事すべての時間をコントロールできる起業という働き方

ヘアアクセサリーの企画、ネット販売を行う「リトルムーン」の創業者、文美月さん。「子供の近くで働きたい」との思いがネット販売会社の起業につながった=大阪市西区(南雲都撮影)

 「できるなら子供の近くにいて働きたい」。仕事と子育ての両立は、働くお母さんたちにとって、いつの時代も悩める問題だ。専業主婦から、ヘアアクセサリーの製造・インターネット販売の会社を起業するに至った理由もそこにあった。

「自立した生き方」そのものだった起業

 現在、高校生の長男は、私が平成13年に起業した当時3歳。可愛(かわい)い盛りです。あのころのことで、いつも思い出す場面があります。絵本を持ってきては「読んで」とせがみ、ちょこんと私の膝に座る息子。自分で出来(できる)ることが増えるたびに私の背中を叩(たた)いたり、私の関心を引こうと、ほっぺたをぺたぺたと触ったり。

 あの当時、私は「もう一度働きたい」と強く思いながら子育てをしていましたから、屈託のない笑顔をみせていた息子の姿を思い出すたびに「私のキリキリした焦りが彼に伝わっていたのでは」「母親を仕事に取られてしまうと感じていたのではないか」と申し訳なく感じます。

 働きたい思いと、できるだけ息子たちの側にいてあげたいと思う気持ちの両立。それが簡単でないことをすぐに思い知らされるのですが、「起業すればこの両方を叶(かな)えられるはずだ。こんなにいい働き方あるのかな」と、意欲を得ていたのも確かです。

 起業のきっかけは人それぞれです。私は明確な事業計画が頭にあって起業したわけではありません。何とも呑気(のんき)な気もしますが、そうするしかなかった育児中の母の切なる思いもありました。

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